執念の10回引き分けゲームの裏で、虎にショッキングな事態が起こっていた。阪神糸原健斗内野手(27)が兵庫県内の病院で検査を受け「右手有鉤(ゆうこう)骨の骨折」と診断されたことが、22日の広島戦後に球団から発表された。糸原は5回1死の打席を迎える際、代打北條を送られて途中交代。病院に向かっていた。どの場面で骨折したかは不明だが、広報によると試合中の負傷という。

糸原は前日21日広島戦まで自身最長の12試合連続安打を放つなど打率3割1分。7月に入って巻き返したチームの原動力となっていた。離脱は避けられず、矢野監督も「ちょっと無理やろね。(23日に)抹消になると思う」と苦渋の表情を浮かべた。

18、19年と2年連続で全試合出場し、今季もここまで全試合出場。18年開幕戦から312試合連続試合出場を続けていた。全治は不明だが、1カ月以上の長期離脱となる可能性が高いとみられる。キャプテンとしてもチームを支えてきただけに、ショックは大きいが、一丸となって窮地に向かっていくしかない。