左肩コンディション不良からの完全復活を目指す阪神高橋遥人投手(24)が1軍昇格することが30日、明らかになった。1軍のヤクルト戦後、矢野監督が「まあまあ上げたいなと思っている。最終的な判断はこれからになるけど」と昇格を示唆した。同日のウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦(タマスタ筑後)で5回6安打2失点にまとめた左腕は、8月4日からの巨人3連戦(甲子園)に向かうとみられる。

躍動感のある高橋が帰ってきた。直球やカットボール、カーブなど多彩な変化球を織り交ぜて2回まで無失点。3回2死二、三塁で真砂に遊撃への深い内野安打を許して2点を失ったが、その後はスコアボードに0を並べた。最速は148キロを計測。実戦復帰5試合目で最長イニングを投げ、約2カ月続いたチームの故障者リストから外れた。

「点を取られたし、ピンチもあったけど5回投げ切れてよかったです」。被安打6本のうち5本は直球をはじき返されており、「(直球は)コントロールできたボールは多かった。あとは精度とか強さですね」と反省も忘れなかった。

春先は先発ローテーションの一角を担うとみられていたが、5月下旬に左肩の違和感を訴えた。その後は慎重にリハビリを重ね、7月3日の同リーグ中日戦(ナゴヤ)で実戦復帰。中継ぎ、先発で結果を残してはい上がってきた。1軍では先発秋山が登板間隔を空けるため29日に出場選手登録を外れており、8月4日巨人戦(甲子園)からの9連戦で、高橋に今季1軍初登板のチャンスが巡ってきた。【只松憲】