日本プロ野球選手会は5日、日本野球機構(NPB)とオンラインで事務折衝を行い、「田沢ルール」の撤廃を申し入れた。現BC・埼玉の田沢純一投手(34)がNPBの球団を経由せずにメジャーでプレーしたことで通称「田沢ルール」という申し合わせが生まれたが、選手会の森忠仁事務局長は「こういうルールがあることによって今後職業として野球を選択する人にも影響する。こういうルールは撤廃するよう協議していただきたいと申し入れました」と説明した。NPBは今後、協議していくと答えたという。

また新型コロナウイルスの感染拡大でシーズンが打ち切られた場合のシーズンの取り扱いも確認。120試合できなくても、終了時点での成績を公式戦として扱うと回答された。戦力外通知は例年は10月1日に行うが、今季は開幕が大幅に延期されたことで11月初旬を希望として伝えた。当初、今季中の導入を目指していた選手救済策「現役ドラフト」(仮称ブレークスルードラフト)に関しても、協議の再開を要望。「選手はなるべく早くやりたいとのことなので、今年のオフは可能か確認しましたが、さすがにコロナの状況で難しいと。引き続き協議させてくださいと話しました」と明かした。