中学硬式野球リトルシニアの第26回全国選抜野球大会が17日、大阪シティ信用金庫スタジアムなどで開幕する。当初は3月に開催予定だったが、コロナ禍で延期。また感染防止対策のため大会日程を3日間に短縮し、準々決勝で打ち切りが決定した。東北連盟推薦枠で2年ぶりに出場する宮城北部シニアは同日、成田(関東)との初戦に挑む。昨秋の新チーム発足から公式戦は未勝利だが、持ち前の元気の良さで全国1勝を目指す。

昨秋の東北大会初戦は青森山田と激突。2点を先取されるも3回に逆転し、最終回には2度目の逆転に成功。その裏にサヨナラ負けしたが、優勝チーム相手の善戦を評価され、推薦された。千葉洸芽主将(成田中3年)は「東北代表としてプレッシャーはありますが、目の前の試合に集中して、全国で自分たちの力を発揮したい」と力を込めた。そして、「(準々決勝以降は打ち切りでも)長く野球をやるという目標は変わらない。公式戦では良い結果を残せていないので、絶対に1勝したい」。同選抜は全国選手権出場を懸けた東北大会開催期間中に行われる。過密日程の中でもチーム一丸となり、念願の初勝利をつかむ。【相沢孔志】