阪神西勇輝投手が広島大瀬良との再戦を制し、1カ月ぶりの白星を手にした。2点リードの2回には4番鈴木誠にソロを浴びたが、1度も連打を許さず、8回4安打1四球と安定していた。完投勝利した7月18日中日戦以来の3勝目をゲット。「梅野に本当にいいリードをしてもらって、投げやすいリズムがあった。打線の援護で投げやすい環境だった。本当に助かりました」と女房役、野手に感謝した。

1週間前の8日にもマツダスタジアムで大瀬良と投げ合った。6回1失点で勝ち負けつかず、7回1失点の大瀬良に白星を奪われていた。中6日での再対決にが注目されたが、本人は冷静そのもの。「それよりも(チームが)昨日負けていて今日勝てたことが大きい」と力を込めた。

矢野監督もエースらしい投球を笑顔でたたえた。「西はいつも粘り強くピッチングしてくれることが多いので、きょうも(失点は)1点ずつですか。そういうふうに頑張ってくれると打線もやっぱり援護できるし、流れもあっちにいかない。西らしさっていうのは十分に出して投げてくれたと思います」。

オリックスから阪神に移籍して2年目、過去3戦2敗だった京セラドーム大阪初勝利。かつての本拠地で4戦ぶりの白星をもぎ取り、次戦の快投にも期待がかかる。お立ち台では「今日は小川がノーヒットノーランしたので、僕も負けないように頑張ります」と宣言。同学年でもあるヤクルト小川の名前も出し、気合を入れ直した。