ヤクルト小川泰弘投手(30)が15日、DeNA11回戦(横浜)でノーヒットノーランを達成した。

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<抜けなかったライアン>

小川は入団当初、腕の振りが担ぎ気味に投げるタイプだったが、試行錯誤を重ね、それが抑えられたフォームとなった。腕が振り遅れなくなったことで、高めへの抜け球も減少。球威ある直球を低めに集められるようになった。この試合、ストライクゾーンより上に抜けた真っすぐは54球中わずか6球。力のあるストレートを、ゾーン下部中心に収め続けた。中盤6回に左打者の戸柱、神里から奪った見逃し三振の結果球は、ともに外角低めの直球。そして終盤8回に右打者の嶺井から奪った空振り三振の結果球は内角低めの直球。最後まで抜けなかった真っすぐが、快投の土台となった。