オリックスが20日、京セラドーム大阪で会見を開き、西村徳文監督(60)の辞任を発表した。中嶋聡2軍監督(51)が1軍監督代行としてシーズン残りの指揮を執る。中嶋2軍監督は球団を通じ「2軍監督の立場からこのチームを見ていて、選手が持つポテンシャルと可能性については大いに期待を抱いていました。残り67試合、やれることはまだまだあります。このまま終わるチームではありません。すべての戦力を1つにして戦っていきます」とコメントを発表した。

オリックスはこの日も敗れて16勝33敗4分けとなり、借金は今季ワーストを更新する17。この日の自力V消滅は免れたものの、首位のソフトバンク、ロッテに12ゲーム差をつけられ、最下位に低迷している。

24年ぶりのリーグ制覇を目指し、メジャーの超大物アダム・ジョーンズを獲得したが、得点力不足を解消できず。投手陣も、2年連続開幕投手を務めたエース山岡が左脇腹痛で登板2試合目で離脱。ソフトバンクに2勝10敗、ロッテには1勝10敗1分けと苦しい戦いが続いていた。

▼オリックス西村監督 昨シーズンから監督として、このチームを率いて、選手たちの成長には手応えを感じていましたが、それを結果につなげることができなかったのは、指揮官である私の責任です。ファンの皆様のご期待にお応えすることができず、本当に申し訳なく思っています。

◆西村徳文(にしむら・のりふみ)1960年(昭35)1月9日、宮崎県生まれ。宮崎・福島高-鹿児島鉄道管理局を経て81年ドラフト5位でロッテ入団。86~89年盗塁王、90年首位打者。ベストナインとゴールデングラブ賞を85年に二塁手で、90年に外野手で受賞。97年に引退するまで通算1433試合で打率2割7分2厘、33本塁打、326打点、363盗塁。98年以降はロッテのコーチを務め、ロッテ監督に就任した10年、公式戦3位からCSを勝ち抜き日本一。16年からオリックスでヘッドコーチを務め、19年から監督。177センチ、78キロ。右投げ両打ち。