巨人が今秋ドラフトでの1位候補にリストアップしている近大・佐藤輝明内野手(4年=仁川学院)が、1本塁打を含む4打数2安打2打点をマークした。9月5日から始まる秋季リーグ戦を前に、この日が最後の練習試合。20日に左足首に軽度の捻挫を負ったが問題なし。いい状態で集大成の秋へと乗り込めそうだ。

長距離砲のパワーを見せつけた。3点リードの9回。相手右腕の落差のある変化球を体勢を崩されながらも振り抜き、右中間へ運ぶ2ラン。「ボール球だったかもしれない。本来、手を出すべきではなかった難しいところだった。パワーですね」と技ありの1発。だが、それまでの打席では2三振を喫するなど打席の中で時折、首をかしげるしぐさも見せた。「結果は良かったけど、修正点も見つかった。打ち損じなく1発で仕留められるようにしたい」と課題も挙げた。

27日には、巨人が編成会議を開き1位は即戦力野手の方針を示した。その筆頭候補として、佐藤が挙がる。「(巨人は)めちゃくちゃ強いチーム。すごく光栄だけど気にしない。そこばかり意識してもいい成績は残せない。目の前の試合で打って守って勝つことに集中したいです」と謙虚に、結果を残していく。