日本ハムが30日、ソフトバンク戦(ペイペイドーム)で屈辱的な逆転負けを食らった。初回に4点を先制しながら追いつかれ、同点の4回2死一塁で、マウンドに送り出した福田が中村晃に決勝2ランを浴びた。栗山監督は「(福田は)1番、タイミングが取りづらい投手だと思った」が、裏目に。同一カード3連敗で、首位ソフトバンクとは、今季最大7・5ゲーム差。早ければ9月2日にも、自力優勝の可能性が消滅する危機に立たされた。

主砲の姿も乱れた。2回1死一、三塁。中田が三ゴロに倒れると、たまっていたフラストレーションを爆発させた。三塁側ベンチに戻ると、立て掛けてあったバットを振り上げて怒りをあらわにした。今カードは10打数1安打。28日に球団記録に王手をかける月間31打点目を挙げたが、以降は沈黙し、快挙達成とはならなかった。

今季ワーストタイ、2度目の4連敗で、9日ぶりに借金生活に転落。栗山監督は「これからだよね。何も関係ない。今日、負けたのが悔しいだけだよ」と、自らに言い聞かせるように前を向いた。次戦は9月1日、本拠地・札幌ドームに戻り楽天戦。月が変わり、再び正念場に向けて、仕切り直していく。【田中彩友美】