早大・早川隆久投手(4年=木更津総合)が、プロ志望届を9月10日に提出する案を明かした。高校生に続き、この日から大学生もプロ志望届の受け付け開始。左腕は「大安に出そうと思います。9月10日は大安で、キャプテンの背番号。縁起のいい番号なので」と、10番を背負う主将にふさわしい日を口にした。

中大とのオープン戦では、先発で6回3安打1失点。球が高く入ったところを打たれる場面もあったが、140キロ台後半の直球に多彩な変化球を披露。東都の強豪を犠飛による最少失点に抑えた。「悪いなりにゲームメークはできたと思います。直球で押すことはできました。あとは、変化球の精度を出せれば」。冷静に振り返ったが、視察したスカウト陣からは「完成度が高い」「1つ1つが素晴らしい」と高い評価が並んだ。セ6球団、ロッテ、日本ハムの計8球団が見守る中、ドラフト上位候補にふさわしい投球だった。

同じく上位候補の牧との第1打席では、オール直球勝負。5球で中飛に仕留めた。実は、試合前に「初球、内角直球でいくから」と宣言していた。この日が初対戦。「(大学)代表で援護してくれて、いい打者だなと感じていました。力勝負をしたかった」と意図を明かした。ただ、宣言したのに初球を見逃した牧に「疑ったんですかね」と、いたずらっぽく笑った。

その牧は「直球でいくと言われて、それで打っても面白くないかなと。球質もよく、変化球もやっかいですね」と初対戦を楽しんだ様子だった。早川との対戦は、第2打席はスライダーを中前打。第3打席はツーシームに遊ゴロで、3打数1安打だった。