前阪神で今季四国IL・香川に在籍し、ヤクルトに入団が決まった歳内宏明投手(27)が6日、都内の球団事務所で会見を行った。「早くチームになじんで、1軍の戦力になれるように頑張りたい」と意気込んだ。正式契約も結び、背番号は「91」に決まった。

昨年限りで阪神を自由契約となっており「拾っていただいた。去年、阪神をクビになって、またプロ野球、NPBに戻りたいという気持ちでプレーしてきたので、うれしいです」と話した。

一緒に登壇した小川GMは「前回監督をしていたときにいいイメージがあって、香川で抜群の成績を残していたので、獲得することになりました。先発として評価できる」と経緯を説明した。

歳内は聖光学院(福島)から11年ドラフト2位で阪神入団。通算57試合2勝4敗、防御率4・15。昨季限りで自由契約となり、今季香川では9試合で5勝0敗、防御率0・42だった。

チームでは先発投手の立て直しが急務で、高津監督も「苦労した人は、苦労した分だけ成長していると僕は思っているので、阪神ファン、ヤクルトファンはもちろん、プロ野球ファンのみなさんに、こういう選手がここに帰ってきていい投球をしていますよというのを、他の選手にもアピールできるすごく大きな場だと思うので、期待しています」と話していた。

 

◆歳内宏明(さいうち・ひろあき)1993年(平5)7月19日、兵庫県尼崎市生まれ。聖光学院では10年夏の甲子園で8強。11年夏は2試合で30奪三振。11年ドラフト2位で阪神入団。12年9月2日広島戦でプロ初登板。14年7月30日ヤクルト戦で初勝利。17年オフに育成契約。18年7月に支配下復帰も、19年オフに自由契約。同年12月に四国IL・香川に入団。184センチ、90キロ。右投げ右打ち。