阪神藤浪晋太郎投手(26)が14日、出場選手登録を抹消された。

この日甲子園で投手指名練習に参加した福原投手コーチは「もう1度しっかりファームで投げてもらって、いい結果を出してほしいですし、ここ数試合の反省もあるので、そういったところをしっかり出来るようにやってきてほしいからですね」と抹消理由を説明した。

藤浪は13日広島戦(甲子園)で初回に鈴木誠に先制3ランを浴びるなど、4回途中5安打5失点で降板。矢野監督は試合後に「もっともっと成長というか…まだまだ才能を持っている投手なんで、思い切ってまた投球してもらいたい」と話した。再昇格に向け、2軍で再調整を行う。

今季は7月23日に初先発を果たしてから、ここまで8試合に登板。8月21日ヤクルト戦(神宮)で692日ぶりの白星を手にするも、その後3戦連続で5回未満の降板となり、防御率も5・87。前回5日巨人戦(甲子園)では、球団ワーストの1試合11失点を喫していた。

 

<今季の阪神藤浪>

▼コロナから復帰 3月26日深夜に新型コロナウイルス感染が判明し、翌27日から入院。4月7日に退院した後は自宅待機を続け、同24日から鳴尾浜で自主練習を開始。

▼練習再開後に好投 「分離練習」が再開した5月19日から甲子園練習に合流し、同23日から1、2軍に分けられた「集合練習」でも1軍練習に参加。同24日のシート打撃で67日ぶりの実戦形式のマウンドに上がり、4者連続三振を奪うなど打者5人に完全投球。

▼2軍降格 5月28日の1軍練習に遅刻。ペナルティーとして同29日から無期限の2軍降格となった。

▼緊急降板 6月3日のソフトバンクとの2軍練習試合(鳴尾浜)で降格後初登板するも、右胸の張りを訴えて、3回途中4安打3四球3失点で緊急降板。後日「軽度の右胸筋挫傷」と診断される。

▼2軍で好投 軽度の右胸筋挫傷から復帰後は4戦に登板し16イニング無失点。7月19日に1軍に合流した。

▼白星なかなかつかず 7月23日広島戦(甲子園)で今季初先発。快投を続けるも6回に逆転満塁弾を浴び敗戦。その後も勝ち星に恵まれず、4戦連続で敗戦投手になった。

▼692日ぶり白星 今季5度目の先発となった8月21日ヤクルト戦(神宮)で、7回途中4失点に抑え勝利投手。「やっと勝てた。これでちょっと楽になれるかな」と話し、待望の白星だった。

▼3戦連続5回未満で降板 8月29日広島戦(マツダスタジアム)で4回2/3、6安打4失点で降板すると、9月5日巨人戦(甲子園)で球団ワーストの1試合11失点を喫し4回2/3で降板。同13日広島戦(甲子園)では、今季最短の3回1/3で降板となった。