阪神藤浪晋太郎投手(26)が15日、今季限りでの現役引退を表明している藤川から直接アドバイスを受けた。

14日に出場選手登録を抹消され、この日から鳴尾浜に合流。初日からブルペン投球を行った。藤川もブルペンに入り、藤浪の真後ろから投球を見守った。自らフォームを実演して言葉を交わすなど約15分間、技術面のヒントを受け取った。「もちろん、ありがたいです。引き出しをいっぱい持っている方なので、いろいろ聞けたらなと思います」と感謝した。

開幕2軍スタートの今季は7月下旬に1軍昇格。8試合に先発するも1勝5敗、防御率5・87と結果を残すことはできなかった。ここ3試合は5回もたずに降板し、2軍行きが決まった。「もう頑張るしかないので、しっかり練習して。シンプルに技術不足だと思いますし。技術練習をしっかりやって、自分のスキルを上げるしかないと思う。そういう時間にしたいと思います」と静かに語った。藤川という心強い存在を味方に、再昇格へリスタートを切った。【奥田隼人】