阪神大山悠輔内野手が、ネバーギブアップの19号2ランを放った。3点を追う9回1死一塁。

カウント2-0から守護神デラロサの150キロ直球を狙い澄まして振り抜いた。「しっかり自分のいいスイングができたと思います」。引っ張り込んだ当たりは、左翼席最前列まで届いた。0-7の大敗試合が一転6-7。最後はあと1点及ばず敗戦となったが、巨人に負けっ放しでは終われない阪神ナインの意地をバットに込めた。

プロ4年目でキャリアハイを更新中のシーズン本塁打は、トップの巨人岡本に2本差。阪神では86年バース以来、34年ぶり本塁打王への夢も膨らむ。この日は3試合ぶりの1発だったが、9月は特に好調で14戦6発。同僚のサンズ、DeNAソトと並んで月間本塁打はリーグトップだ。8回には、一挙4得点の足がかりとなる左前打で反撃の流れも作った。明日につながる1発で、まだまだファイティングポーズは崩さない。【奥田隼人】