日本野球機構(NPB)はロッテの11人の感染を受けて6日、臨時実行委員会を開催し、情報を共有して試合の挙行と感染防止強化を確認した。

井原敦事務局長は挙行に「保健所の(事業を止める必要はないという)ご判断に従ったということです」と説明した。

保健所からクラスターの認定は受けず、現状では球界初の事態は避けられた。「(発生で)決めていることはありませんが(Jリーグの)鳥栖の例で分かる通り、2週間のチーム団体としての活動の休止になると思われます。保健所の判断ですので」。クラスターが起きれば、長期にわたり、チーム運営に多大な影響が出ることになる。

これまでも球界を挙げて感染防止に努めてきたが、さらに強化する。5日のJリーグとの新型コロナウイルス対策連絡会議で疫学の専門家を招いた。9月下旬から9人の感染者を出した阪神のケースを調査するが、今回のロッテも加わる。新たな強化策として、一部球団は広範囲で選手と関わるトレーナー、通訳らスタッフのPCR検査の頻度を増やすことも検討中。「これだけの備えをして、選手1人1人が自覚を持っていたにも関わらず、こういう状況が続くというのは、やはり恐ろしいウイルスであると受け止めています」と話した。