阪神井上広大外野手(19)が、プロ初安打を弾丸のタイムリー二塁打で飾った。甲子園初打席のヤクルト戦で、4点リードの8回に代打で登場し、久保から中越えの会心打。デビューから7打席無安打だった若き大砲が、歩むスラッガー街道を示す強打で虎党に自己紹介した。35年前の10月16日は、吉田阪神が球団初の日本一につながるリーグ優勝を決めた記念日。猛虎の新時代を担うニュースターが力強く第1歩を記した。

   ◇   ◇   ◇

井上の母貴美さん(自宅でテレビ観戦)「ドキドキしたけど、打ってヒットになったときは喜びました。(お立ち台で「母に報告したい」という言葉を聞いて)私も関西人なので、『ほんまかいな』と突っ込みましたけど、うれしかったです。まだドアをノックした状態。たくさん経験させてもらって、チームに貢献してくれたらと思います」