オリックス先発の張奕投手(26)が敵地のイベント「台湾デー」の主役を奪う好投を見せた。序盤から力みがなく、それでいてキレのある速球を投げ込んだ。変化球も丁寧にコーナーへ配した。4回、安打と四球で1死一、二塁のピンチを背負ったが、スパンジェンバーグを高め速球で空振り三振に封じ、木村はフォークで見逃し三振。この日は6回無失点、8三振を奪って降板した。

「今日はとにかく打者1人1人に集中して投げていこうとマウンドに上がっていました。前回の登板でチームにも迷惑をかけていたので、なんとかゲームを作ることができてよかったですし、しっかりと次につながるピッチングができたと思います」。前回登板の3日楽天戦は1回、ロメロに頭部死球を与え、17球で危険球退場になっていた。

この日は故郷台湾にちなんだイベントが行われた。呉念庭内野手(27)との同郷対決も空振り三振、中飛と制した。8月22日西武戦(京セラドーム大阪)以来、約2カ月ぶりの今季2勝目に向けて力投した。