今季初勝利のカギは“自然体”となりそうだ。日本ハム木田優夫投手コーチ(52)が17日、今季本拠地初先発を控える吉田輝星投手(19)に、プロ2勝目へ近づくための助言を送った。この日、チームはロッテ23回戦(ZOZOマリンスタジアム)が雨天中止に。8連戦、9連戦と続くシーズン最終盤へ向けて休養日となった。

将来のエース候補が、満を持して札幌ドームに凱旋(がいせん)する。22日ソフトバンク戦(札幌ドーム)で先発が有力視される吉田輝が、前日16日に1軍練習に合流。15日2軍戦で5回をパーフェクトに抑えてつかんだ今季3度目のチャンスだ。木田投手コーチは「ファームで抑えたから何だっていう話し。全然、驚かない」と期待を込め「輝星の最大の持ち味はストレート。今、取り組んでいることを、全てマウンドで出してくれればいい」とエール送った。

今季ここまで2度の先発で、勝敗なし。前回の9月27日オリックス戦(京セラドーム大阪)では、2回もたずにノックアウトされた。札幌ドームでの登板は、プロ初勝利を挙げた昨年6月12日広島戦以来。同コーチは「調子を見ながら、どうやって打者を抑えるか捕手と考えればいい。できないことをやりすぎると、どんな投手でも(抑え方が)分からなくなってしまう。できることは何か。輝星の実力通りの投球ができれば、勝つチャンスは十分にある」と、ポイントを口にした。首位相手に鮮烈デビューの再現なるか。【中島宙恵】