オレを忘れるな! 中日柳、広島森下の明大先発対決に終止符を打ったのは、同じく明大出身の中日阿部寿樹内野手だった。

後輩2人の降板後の8回に逆転の2点タイムリー。柳に約1カ月ぶりの4勝目を贈り、チームに今季最長7連勝を呼び込んだ。

1点を追う8回2死満塁。阿部は広島の3番手フランスアの初球145キロ直球を迷わず振り抜いた。中前に抜ける決勝打に「積極的に行った。飛んだところがよかった」。後輩右腕に勝ち星をつけ「柳もなかなか勝ててなかった。勝ちをつけることができてよかった」とうなずいた。お立ち台には1軍復帰戦で7回2失点と好投した柳が上がったが、打のヒーローは間違いなく阿部だった。

昨年以来の7連勝をもたらした一打を、与田監督も絶賛。「(逆転打は)見事だった。森下にはタイミングが合ってなかったが、よく仕留めてくれた。(チームに)粘りが出ている。いい傾向です」と笑顔で振り返った。貯金も15年4月15日以来の5とし、3位阪神とのゲーム差を2に。8年ぶりのAクラスを、しっかり視界にとらえた。【伊東大介】

▽中日高橋(4回に左前適時打) 追い込まれていたけど、何とか走者をかえすことができてよかった。

▽中日滝野(8回代走でプロ初出場し、同点のホームを踏み) めちゃくちゃ緊張しました。もっと落ち着いてプレーできるようにしていきたい。

▽中日福(チームメートの祖父江に並ぶリーグトップの27HP) ホールドがつくのは勝利に貢献できていること。トップに並べたのは素直にうれしい。

▽中日R・マルティネス(2試合連続セーブでリーグトップの21セーブ) (タイトルは)取れればうれしいが、終わってからついてくる。1試合1試合集中して投げる。