阪神、巨人などが今秋ドラフト1位候補に挙げ、オリックスがすでに1位指名を公表している近大・佐藤輝明内野手(4年=仁川学院)が4年生で最後のリーグ戦に臨み、本塁打は出なかったが、この日の勝利で8勝2敗で終え優勝の可能性を残した。

次週24、25日の最終節で現在6勝2敗の立命大が同大に連勝すればプレーオフに、立命大が1敗でもすれば近大の優勝が決まる。佐藤は「まだ優勝のチャンスがあるので、それまで気を抜かず準備したい」と話した。

この日は3打数1安打1打点。4回の第3打席では2死一、三塁から、低めの緩い変化球をとらえ、右前へ痛烈なゴロではじき返す適時打を放った。スタンドでは巨人、ソフトバンクなど6球団15人が視察。阪神は和田テクニカルディレクターをはじめ9人で、佐藤のプレーを凝視した。

リーグ戦を終えた佐藤は「本塁打の(リーグ通算)記録を更新できたことは自信になるが、満足はしていない。これが今の実力と受け止めて、次のステージでもしっかりやっていきたい」と話した。

◆関西学生野球秋季リーグ優勝のゆくえ 3敗となった関大が脱落し、近大と立命大の2チームに絞られた。近大は8勝2敗で一足早く全日程を終了。現在8試合で6勝2敗の立命大は24、25日の最終節(甲子園)で同大に連勝すれば近大と並び、28日に優勝決定戦(わかさスタジアム京都で)が行われる。立命大が1敗すれば、その時点で近大の優勝となる。今秋の神宮大会はなくなったが、11月6日からの関西地区大学野球選手権(南港中央)は予定通り開催され、リーグ優勝すれば出場できる。