慶大・長谷川聡太投手(3年=慶応)が、リーグ戦初打席で満塁本塁打を放った。初打席で満塁本塁打はリーグ史上初めて。

まずは、2-2の4回に3番手で登板。リーグ戦初登板で0に抑えると、直後の5回、2死満塁で打席が回ってきた。代打は送られず、そのまま打席へ。カウント1-2から、明大・石原の内寄り真っすぐを引っ張り、左翼ポール際に放り込んだ。

「まぐれです。監督の指示どおりにしようと思いました。(感触は)気持ちよかったです」

高校通算10本塁打ほどで、打撃は好き。素振りなどはやっていた。ただ、オープン戦も含め、打席に立つのは、高3夏の最後の試合以来だった。

本職の投球では、2イニング目の5回も0に抑え、2回を2安打無失点。リーグ戦初登板で初勝利も手にした。

堀井哲也監督(58)は、5回の好機で代打を送らなかった理由を問われ「竹内助監督が投手を見てますが、投手の中で一番打撃がいいとアドバイスがありました。もう少し投げてもらわないといけなかった。それで、そのままいかせました」と説明した。もっとも、試合後に実戦での打席が高3夏以来だと知ると「そんなに!」と驚いていた。

◆長谷川聡太(はせがわ・そうた)99年9月22日生まれ。東京・世田谷区出身。小学2年から野球を始め、深沢中時代は東京城南ボーイズでプレー。慶応高では1年秋にベンチ入りし、投手兼外野手。179センチ、77キロ。右投げ右打ち