立大・竹葉章人捕手(4年=龍谷大平安)が、リーグトップの打率4割2分9厘でシーズンを終えた。最終週の早慶戦の結果次第で初の首位打者がかかる。

この日の第1試合では、リーグ2位で竹葉を逆転する可能性があった明大・西山が1打数無安打。打率を伸ばせなかった。その結果を受けて、竹葉は第2試合の法大戦はベンチで見守った。

慶大・正木(3割8分7厘)広瀬(3割7分9厘)早大・野村(3割5分7厘)ら、最終週の早慶戦を残す選手がおり、まだ首位打者は確定していない。竹葉は「チームメート、監督さん、みんなが応援してくれている。(早慶戦の結果に)ドキドキしています」と正直に話した。

3年までは控えの立場。正捕手となった今春は、打率2割1分4厘だった。ラストシーズンで打撃が開花。要因を問われると「毎日200スイングの素振りの成果が出たと思います。8月の(春季)リーグ戦が終わってから、守りでも、打撃でも、チームに貢献出来ていないと思い、素振りなら出来ると思ってやり始めました」と答えた。

1学年上の捕手には、大学日本代表にも選ばれた藤野(現ホンダ)がいた。「藤野さんという大きな壁がいました。1歩でも近づこうとやってきた4年間でした」と振り返った。

竹葉の成長を問われた溝口智成監督(52)は「打撃については、ミラクルです。監督の要望としては、捕手として捕って、止める。あとはバント。ヒットを重ねてくれたのは、うれしい誤算でした。ただ、いろいろなことを継続できる。1日200スイングは、その1つです。雨の中の東大戦でも、ワンバウンドを止め続けた。野球の神様がほほえんでくれたのかな」と目を細めていた。