定位置争いに18歳の新星がやってキタ! オリックスから3位指名を受けた明石商・来田涼斗外野手(18)が2日、兵庫・明石市内の同校で牧田編成部副部長らから、指名あいさつを受けた。

50メートル走5秒8、高校通算34発の左の強打者。球団から「開幕1軍」の目標を託され「その期待に応えられるようにしたい。トリプルスリーを狙える選手になって、開幕1軍を目指してやっていきたい」と、開幕1軍&トリプルスリーの大きな目標を掲げた。

“生え抜き”のオリ戦士だ。小学6年時にはオリックスジュニアに所属。担当の乾スカウトが当時コーチを務めた。12歳の少年が醸し出す、強打者としての雰囲気に心をつかまれてから6年。「最高の選手を指名させてもらった」。スカウト就任後、初の担当選手が来田という深い縁でつながった。ドラフト当日は球団事務所のテレビで見守り、指名の際は来田だけに「『キター』と叫んだと思います」と歓喜。「技術はもちろんですが野球に対する姿勢がいい。1年、1日、1秒でも長く1軍で活躍して欲しいです」と親心がにじむ。来田も「縁があるなと思いました」と2度目の“師弟関係”を喜んだ。

高校時代は不動の1番打者。2年時の19年センバツでは、史上初となる先頭打者&サヨナラ弾の偉業を達成。大舞台であればあるほど輝ける華がある。「高校から1番センターですし、変わらず1番センターを狙っていきたい」。本命不在の中堅争いへ、大きな瞳が明確な目標を捉えた。

◆来田涼斗(きた・りょうと)2002年(平14)10月16日生まれ、兵庫県神戸市出身。有瀬小では明舞ネオボーイズに所属し、小学6年時にオリックスジュニアに選出された。長坂中ではヤング神戸ドラゴンズに所属。明石商では1年春からベンチ入り。1年夏から春夏計4度、甲子園に出場。甲子園での通算成績は、計10試合で39打数14安打9打点3本塁打、打率・359。180センチ、85キロ。右投げ左打ち。