早大2年生の一振りが決勝点を呼んだ。

1-1の7回1死一塁で蛭間拓哉中堅手(浦和学院)が2ラン。木沢の高めに浮いたスプリットを、逆方向の左翼席へ運んだ。「前の打席で2三振。同じ打ち方をしてたら打てないと、バットを短く持ちました。明日は4年生と最後の試合。(ベンチに)入れなかった4年生の分まで力を出したい」と意気込みを語った。

 

早大・小宮山悟監督(早川の連投を宣言)「守りは任せきりで、攻撃のことだけ考えていた。いろいろな投手を見てきたが、左投手でNO・1。明日、最後のマウンドは早川でいきます。引き分けかリードしていれば、9回裏、最後は早川で優勝したい」

 

◆早慶6連戦 60年秋の早慶戦で早大が2勝1敗として慶大と勝ち点4、9勝4敗で並び、続いて両校の優勝決定戦が行われた。当時の神宮球場に照明設備はなく、決定戦1、2戦目は延長11回日没引き分け。3戦目に早大勝利。6試合で計38万人の観衆を集めた。