東大の甲子園球児が「神宮デビュー」を果たした。17年夏の甲子園を経験した別府洸太朗外野手(1年=東筑)と、18年センバツの経験がある梅林浩大内野手(1年=静岡)が、フレッシュトーナメントの立大戦に先発した。

ともにリーグ戦出場経験はないため、これが神宮で初プレー。別府は6回に中前打を放ち4打数1安打。梅林は4打数無安打だったが、1回に右翼フェンス直前の大飛球を放ち、5回に犠打を決めるなど存在感を示した。

貴重な存在だ。東大野球部の甲子園経験者は、高松(香川)で05年センバツを経験し、08年に入学した中村信博捕手(現NHKアナウンサー)以来12年ぶり。同一学年の複数所属は国立(西東京)で80年夏の甲子園に出場し、82年入学の市川武史投手、川幡卓也捕手以来38年ぶりとなる。

別府は2浪、梅林は1浪の末に立った念願の舞台。別府は「神宮でプレーしたくて勉強して、2浪はしたがやっと受かって良かったなと思いました」と喜びをかみしめた。来春のリーグ戦で躍動するために、経験を積んでいく。梅林は「自分は打撃が長所。6大学の力のある投手から打てるように磨いていきたい」と意気込んだ。【湯本勝大】