創価大の最速149キロ左腕・鈴木勇斗投手(3年=鹿屋中央)が9回完投し、4安打3失点で勝利に貢献した。

活躍の裏にはMLB屈指の左腕を参考にしたフォームがあった。

その左腕とはドジャースのクレイトン・カーショー投手(32)。「良い投手というのはもちろん、野球以外の取り組みや人間性が好き」と憧れる。

今秋リーグ戦の開幕前日、セットポジションのフォームから、ワインドアップで2段モーションに急きょ変更した。「その前のフォームがあまりしっくりこなくて。何かを変えようと思ってたまたま見つけたのがカーショー投手のフォーム。ぶっつけ本番だったけどやってみたら『いけるかも』って思った」と好感触をつかんだ。約2カ月が過ぎ、すでに自分のフォームに定着。この日の好投につながった。

明日11日には上武大との準決勝が控える。「優勝して、4年生が最後よい思いをして終われたら」と力を込めた。【小早川宗一郎】