セ・リーグは14日、レギュラーシーズンの全日程が終了し、阪神近本光司外野手(26)が31盗塁で2年連続で盗塁王を獲得した。「2年連続盗塁王というのをオフの時から思っていたので。タイトルが取れたという部分では良かったのかなと思います」。新人から2年連続で30盗塁以上は球団史上初めてで、2位の巨人増田大に8個差をつけて堂々のタイトル奪取だった。

盗塁成功率は19年7割6厘(36盗塁で盗塁死15)→20年7割9分5厘(31盗塁で盗塁死8)とアップしたが、目指す高みはさらに先にある。「成功率と良く言われるんですけど、本当に大事だと思うんですけど、去年のような、常に走ってくるという印象は与えられなかったと思うので。そういうところをもう少し来年、どういうふうにやっていくか考えていきたい」。常に相手バッテリーに重圧をかけるべく、企図数のアップを期す。

「特に数というこだわりはなかった。走ってほしいところで走る方が、僕の中では大きいのかなと思っています」という。打率2割9分3厘、出塁率3割4分4厘も昨年より向上。成長の歩みを止めない虎の韋駄天(いだてん)が、来季も勝利に貢献する盗塁を決めるはずだ。