パ・リーグの盗塁王、ソフトバンク周東佑京内野手が「特権」を生かし、日本一4連覇へチームに勢いをつける。日本シリーズに向けて19日、ペイペイドームで全体練習を行った。昨年は主に代走出場だった周東は、今年は1番でのスタメンが濃厚。「最初の打席は大事だと思う。今年の日本シリーズの1番打者は、1人しかない。特権だと思う。そのくらいの気持ちでいきたい」と口元を引き締めた。

今季50盗塁中、1番打者で初回に盗塁を決めたのは9度だが、チームが負けたのは1度だけ。勝率8割8分9厘の武器を、日本シリーズでも発動する。第1戦の先発が予想される巨人菅野の映像はすでに研究済み。「何でもいい、当たって(死球)でも塁にでたい。そこを求められている」。試合開始直後から出塁しての二盗という「周東劇場」を披露するつもりだ。

「京セラドーム大阪は人工芝が硬くて走りやすい。加速もつきやすいし、他より早くトップスピードに乗れる」。今季のチームの強さを象徴する韋駄天(いだてん)が「特権」を武器に、巨人相手に強烈な先制パンチを浴びせる。【浦田由紀夫】