圧倒的な強さでセ・リーグを制した巨人と、4年連続の日本一を狙うパ・リーグの覇者ソフトバンクが激突する「SMBC 日本シリーズ2020」が21日、京セラドーム大阪で開幕する。2年連続となる両チームの対戦。巨人菅野、ソフトバンク千賀の両エースが投げ合う第1戦を中心に、データからの見どころをピックアップした。

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巨人のキーマンとなるのは、日本シリーズから戦列に復帰する中川皓太投手だ。10月9日に左脇腹痛で抹消となったが、それまでは37試合で防御率1・00と抜群の安定感。ワンポイント、セットアッパー、抑えと柔軟な役割でブルペンを支えてきた。しかし中川の抹消後、チームは8勝15敗4分け。それまでの勝率6割6分3厘から3割4分8厘と急失速。救援防御率も3・31から4・63とダウンした。昨年のシリーズでも2試合無失点の左腕、ベンチにいるだけでチームにとっては大きなプラスだ。