中日の守護神ライデル・マルティネス投手(24)が21日、故障した左脇腹の回復状態を「80・85%」と独特の表現を使い、順調な回復をアピールした。キューバへの帰国を遅らせ、ナゴヤ球場でリハビリを続けているが、すでに力強い立ち投げも再開。来春キャンプに向けて最大の不安材料は解消されそうだ。

今季途中から抑えに定着して21セーブをマーク。最終盤に故障離脱し、初タイトルこそ逃したがシーズン序盤の7ホールドを含め2勝0敗、防御率1・13と圧倒的な数字を残した。「個人的にはセーブ王が取れればよかったが、仕方ないと思っている。目標、夢はチームが優勝すること。来年、日本に来るときに100%健康な状態が目標」と早くも来季を見据えた。

故障箇所は順調に回復している中で、気になる点は「キューバが五輪に行けたら100%の仕事をして手助けしたい」と話しているキューバ代表としての活動だ。来年に延期された東京オリンピック(五輪)に向けた最終予選などの日程次第では、長期離脱の可能性も残る。こちらについては、チームとしての対応が必要となりそうだ。