ソフトバンク石川柊太投手(28)が日本シリーズ初先発で役割を果たした。

序盤から140キロ台後半の速球を軸に組み立て、カーブやスライダー、フォークなどを散らした。1回から坂本を外角低めスライダーで空振り三振に仕留めるなど手玉に取り、3者連続三振の上々発進。4回まで無失点に抑える間に打線が6点を重ねて試合の主導権を手放さなかった。5回にはウィーラーに2ランを被弾し、6回1死一、二塁で降板したが、救援陣が後続を断った。

この日は6回途中2失点の力投。「野手の方が早い回から点を取ってくれたおかげで、初回から自分らしいテンポで投げることができ、いい流れを持ってくることができたんじゃないかと思います。中盤以降に少しバタバタしてしまったところは情けないところではありますが、チームが勝っている状況で中継ぎに回すことができたので良かったです」と振り返った。

日本シリーズは4年連続登板。過去3年は救援で全6試合に投げて3勝を挙げた。昨季は右肘痛の影響でシーズン2試合登板0勝に終わっていた。今年は11勝3敗で最多勝、勝率1位の戴冠。活躍ぶりを示すシリーズ2戦目の安定感だった。