都市対抗初指揮で勝利を納めたセガサミー・西田真二監督(60)は「開幕戦で昨年チャンピオンが負けたので、うちもあるかと思ったら…ありましたね!」と冗舌だった。第1試合で昨年優勝のJFE東日本が敗退。続く第2試合、昨年準優勝のトヨタ自動車を相手に、序盤で奪った2点を守りきった。

2回1死一塁で、北阪真規内野手(25=日大)が先制2ラン。広島ドラフト1位、栗林の143キロを右翼席中段まで放り込んだ。「1打席目の1球目から、しっかり打つと決めていました。好投手だったので、しっかり向かっていくことができました」と狙い通り、第1ストライクを捉えた。

これを、先発の草海光貴投手(22=上田西)ら3投手の継投で守りきった。草海は5回2/3を3安打無失点。初回、2回と先頭を出したが、相手のバント失敗や三振併殺にも助けられた。3回以降はテンポよく、0を重ねた。「野手の皆さんに助けてもらいました」と感謝しつつ「楽しかったです」と、大舞台でも堂々としていた。

好発進の西田監督は「チーム一丸となってトヨタには勝ったけど、1戦必勝。優勝の言葉は出さない。常に次の試合に向けて頑張っていきます」と気を引き締めた。プロの現役時は広島でプレーした。後輩となる栗林には「カープで活躍することを祈っています。カープも期待している投手ですから」とエールを送った。