楽天のファン感謝祭が5日、本拠地の楽天生命パークで行われ、今季限りで現役を引退した青山浩二投手(37)が引退セレモニーに臨んだ。楽天一筋15年。通算625試合に登板した鉄腕は「15年間たくさん投げました。たくさん打たれました。たくさん打たれても、ファンの方から大きな声援をいただきました。本当にありがとうございました」とあいさつした。

05年に八戸大(青森)からドラフト3位で入団し、ルーキーイヤーから42試合に登板。15年間フル回転した。13年には球団初のリーグ優勝、日本一に大きく貢献。「震災が起きて、復興を目指して、チームが1つの方向に向いて優勝できた。日本一にもなれました。小さい頃から夢だったプロ野球選手、本当に夢のような、幸せな毎日でした」と現役生活を振り返り、涙がこみ上げた。

昨季は自己最多の62試合に登板。8月14日のソフトバンク戦では、球団生え抜き初の通算600試合登板を成し遂げた。「僕は強い人間ではありません。家族、チームに支えられ、仲間に恵まれて、ここまでやってこられた」と感謝を口にした。

来季からは球団のアカデミーコーチに就任する。「夢を持った子どもたちに精いっぱい、全力で挑みたい」と言葉に力を込めた。