ソフトバンク岩崎翔投手(31)は納得のダウン更改となった。福岡市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、700万円減の年俸6800万円でサインした。(金額は推定)

岩崎 3カ月近く2軍にいたので。でも思ったよりダウンしなかった。

1000万円以上の減俸も覚悟したというが、予想以下のダウン額に納得して判を押した。

苦しんだ1年だった。右肘痛から再起し、3年ぶりの開幕メンバー入り。だが、結果は伴わなかった。6月26、27日の西武戦(メットライフドーム)では2戦連続の逆転被弾で救援に失敗。7月にファーム落ちしたが、2軍戦でも納得いく投球ができなかった。

岩崎 正直、(野球を)辞めようか。もう引き際かな。クビも覚悟したし、どん底でした。

だが3カ月間の2軍生活はムダではなかった。退団した久保2軍投手コーチの指導もあって、フォーム矯正に着手。190センチの長身を生かし、上からしっかり投げ下ろすフォームを身につけ、10月に1軍復帰した。日本シリーズでも2試合に登板。オール無失点で日本一に貢献した。

岩崎 10月以降はまったく別ものの投球に変わりました。

来季は勝利の方程式の一角を担い、完全復活を目指す。17年に最優秀中継ぎ賞を手にした男が、最高の輝きを取り戻しにいく。