ロッテの新人合同自主トレが11日、今年も座学から始まった。佐々木朗らが参加した1年前は「空気作りの名人に」との意図で、異例の握手競争からスタート。今回はオンライン講義として「プロフェッショナルとは?」をテーマに、2グループに分かれて約1時間、議論し合った。

ドラフト1位・鈴木昭汰投手(22=法大)は4人班のリーダー役を任された。同2位・中森俊介投手(18=明石商)ら、4歳下の高校生たちの意見にもうなずくことが多かった。「中森とかが経験できなかった大学4年間の経験や考え方を伝えて、相乗効果じゃないですけど高め合って頑張っていけたら」。

プロフェッショナルとは-。8日のNPB新人研修にこの日のディスカッションを経て、あらためて自身で定義付ける。「野球とは関係なしに、私生活の面で模範となるようなことをしていかないといけないですし、どの業界でもトップのことを言うと思うので、それに相応とする選手にならないといけないなという思いがあります」。

ファンあってのプロ野球と感じる。小学生の頃、東京ドームのイベントでクルーン投手とキャッチボールする機会があったという。「プロ野球選手は夢があるな、すごいなと思った。この立場になって、自分がしてきてもらったように夢を与えられるような選手になっていきたいです」とあらためて感じている。

心に刻んでから、冷え込むグラウンドに出た。非公開でファンは誰もいない。「少し寂しい」と感じながら12分間走やキャッチボールをこなす。法大時代は新年の始動日にブルペンに入ったが、この日は40メートル程度のキャッチボールまで。力感も5~6割ほど。「計画性や準備がとても大切になってくると思うので、今はしっかり入念に」。心技ともプロフェッショナルに染まっていく。【金子真仁】

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