狙うは本業でのグランドスラムだ。日本ハム杉谷拳士内野手(29)が12日、自主トレ先の沖縄の離島でオンライン取材に応じた。2日にテレビ朝日系列で放送された「とんねるずのスポーツ王は俺だ!!」の恒例企画「リアル野球BAN」に出演。豪快な満塁弾を放ち、お茶の間を楽しませた男は今季、札幌ドームで野球BANの再現をすると宣言!? プロ初の満塁本塁打を狙って体をいじめ抜く。

   ◇   ◇   ◇

南国で自主トレを行う杉谷は新たな野望を持っていた。2日に放送された正月恒例番組で、バックスクリーン左へ満塁弾。大暴れしたことを報道陣に問われると、おなじみの杉谷節がさく裂した。「皆さん見ていただけたと思いますけど、MVPを取れずに悔しい思いをした。(野球BANで打ったのは)東京ドームだったので、まず札幌ドームのバックスクリーンに打ちたいですね。しっかり本業でも生かせるように頑張ります」と宣言した。

満塁の場面には強い。昨シーズンは打率5割、一昨年は6割6分7厘と少ない打席ながら勝負強さをみせているが、通算14本塁打のうち、走者なしのソロ本塁打が12本。3ラン、2ランが1本ずつで「満塁はプロではないですね。リアル野球BANで初の満塁本塁打だった」。今季、野球BAN同様にバックスクリーンへ満塁本塁打の実現はなるか!? バラエティー番組での満塁弾に、すっかり勢いづいている様子だ。

今回の自主トレでは清宮や野村、帝京の後輩郡とともに体を鍛えている。この日も守備や打撃を中心とした練習メニューをこなし汗を流した。「若い子たちにすごく引っ張ってもらって、1日1日があっという間に過ぎている印象。一緒に基礎練習をやる中でいろんな発見もある」と刺激されている。

今季13年目。2月に30歳を迎える男は後輩との自炊生活で21年シーズンの土台を築く。「1勝でも多く積み重ねて優勝を狙う。その中で中心選手になれるように。今季出るからには頭で出たい気持ちはある」と、レギュラー獲得、そしてグランドスラム再現へ、鍛錬を積む。【山崎純一】

日本ハムニュース一覧はこちら―>

◆リアル野球BAN 00年から放送され正月恒例となった、テレビ朝日系列のスポーツバラエティー番組「とんねるずのスポーツ王は俺だ!!」で行われるスポーツ対決の1つ。ボードゲーム野球盤を球場で再現し、バッティングセンターのようにピッチングマシンから投げ込まれる球を打ち返し、当たった場所や止まった地点によって打撃成績が決まる。帝京野球部出身のとんねるず石橋貴明が後輩らと「チーム帝京」などを結成し、現役プロ選手らを相手に戦う。