ロッテのドラフト3位・小川龍成内野手(22=国学院大)は右投げ左打ちの遊撃手で、ドラフト戦線でも「毎年出るタイプ」とされやすい属性だ。指名直後には「プロになったからといって派手なプレーをするよりは、もっと確率の部分を上げていきたい」と堅実に話していた。

背景がしっかりしているからこその思いだ。13日、新人合同自主トレで体力測定を行った。20メートル走、メディシンボール上げなど全4種目で新人1位になった。7日の12分間走でも1位。特技はバック転。「倒立も、大学時代はチーム内でけっこうできていたほうです」。逆立ちしたまま1分間キープ。30メートル近く前進することもできる。

高い身体能力が備えにつながる。「(打球への)スタートの1歩目をすごくこだわってやってまして。バットとボールが当たる前に体重移動したりするのが理想なので」。前橋育英(群馬)に入学直後、荒井直樹監督から「間違えてでもいいから、当たる前から動けるように」と練習で教わり、今も継続している。

だから1位になったとはいえ、2秒86を記録した20メートル走の結果にはちょっと不満げだ。「納得いく数字は出ていないです。スタートも(体の)切れもですけど、スタートがそこまで早く感じなかったので。課題かなと思います」。瞬発系のレベル向上を目指す。

遊撃争いに、新外国人アデイニー・エチェバリア内野手(31=ブレーブス)も加わる。動画を見て「うまさも、体や肩の強さもありますし、明らかに自分は強さでは劣っていると思う」と感じる。一方で「学べることが多いのでうれしい気持ちもありますし、ライバルが増えて成長していけると思っているので」とも。負けず嫌いがじわじわ熱くなってきた。【金子真仁】

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