新生・日大が17日、スタートした。千葉・習志野のグラウンドで今年の練習を開始。巨人片岡治大コーチの兄で、1月1日付で就任した片岡昭吾監督(42)は140人超の部員たちに3つの訓示を行った。

(1)この春、東都1部に復帰し、秋は神宮大会に行く。

(2)再来年で創部100年となる日大野球部のプライドを持つように。

(3)生活面を含め、当たり前のことを当たり前に。部訓である「凡事徹底」を。

特に、3つめの点について「何も変わったことではありません。チームとして声を出す。キャッチボールは日本一を目指す。それを当たり前にやることで、おのずと勝てる。戦力はそろっているのに勝てないのは、そういうところが足りないのでは。1人1人が本気を出せば勝てる、という話をしました」と力説した。

昨年12月の時点で、コーチから監督になることが決まっていた。従来とは異なり、紅白戦を多く実施。これまで見られていなかった戦力の発掘に注力した。年末に、A、B、Cのチーム分けを実施したが、Aチームにも新顔を加えることができた。

逆風もあった。昨年末に部内で新型コロナウイルスのクラスターが発生。全員がPCR検査を受け、最終的には25人の感染が判明した。十分な期間を空けるため、当初の8日始動を遅らせるしかなかった。もっとも、年末に紅白戦を行ったことが良かった。「戦術は、ある程度、伝えておくことができたので、遅れても助かりました」。

まずはこの春、17年秋以来となる1部復帰を目指す。新主将で、今秋のドラフト候補に挙がる峯村貴希内野手(3年=木更津総合)は「大学に入ってから2部でスタートし、1部の経験がありません。個人的にも、ドラフトのためには1部に行かないといけない。最終学年。1部への気持ちは、より強くなりました」と口元を引き締めた。