“楽天の伊藤英明”が新人王を狙う! 楽天ドラフト3位の藤井聖(まさる)投手(24=ENEOS)が22日、仙台市内で行われた新人合同自主トレ第4クール初日に参加。オンライン取材で、俳優・伊藤英明に似ていることを質問され「有名な方に似ていると言っていただいて、うれしいですけど、恥ずかしいですね」と赤面した。

伊藤は93年の「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」で準グランプリ獲得を機に芸能界入り。04年は海上保安官の活躍を描いた大ヒット映画「海猿」に主演するなど「イケメン俳優」として地位を築く。目元の彫りの深さや笑顔もそっくりな藤井は「高校まで言われたことはなかったですが、大学からすごく言われるようになりました」と周囲の反応を明かし「ファンの方にも覚えていただけたら、うれしいです」と知名度アップを願った。

東洋大時代はDeNA上茶谷、ソフトバンク甲斐野、中日梅津が同期でチャンスに恵まれなかったが、社会人のENEOSで才能が開花。最速150キロの直球を武器に、昨年はチームを5年ぶりの都市対抗出場に導いた。この日は19日以来の今トレ3度目のブルペン投球を行い直球のみを立った捕手へ25球、座った捕手へ10球。本来の5、6割に力を抑えてフォームを確認しながら投球し、調整も順調な様子だ。

1年目の目標は新人王獲得。先発起用なら10勝以上が1つの基準となるが「先発ローテーションに入れるのであれば、最低でも5勝は挙げたい」と闘志を燃やす。生まれ年の96年にはアトランタ五輪が開催。聖火の「聖」から名付けられた。五輪イヤーの21年。イケメン左腕がファンの心に火をともす。【相沢孔志】