阪神西勇輝投手(30)がルーキー2人にカツを入れた。午後の宜野座ドーム。ドラフト2位の伊藤将司投手(24=JR東日本)、同3位の佐藤蓮投手(22=上武大)と3人で座り込んだ。

約10分間の熱い話は、野球に取り組む姿勢についての助言。率先して練習の準備をして、落ちてるゴミに気づいて拾う。「去年だったら球児さんとか、こういうことを言ってくれてたなって、思い出した」。1軍キャンプに参加する日本人投手で最年長。昨年まで後輩を導いていた、藤川球児スペシャルアシスタント(SA=40)の姿を思い出し、行動に移した。

「ヒール役でもいいから言ったほうがいいなと思って」。その役目は西勇が新人の時に、オリックスの先輩が担ってくれた。「いろんな先輩が、嫌われてもいいから言ってきてくれた。そういう人に感謝してるので」。昨季はチームトップタイの11勝を挙げた右腕。結果だけでなく、若手選手たちも導いていく。

 

○…伊藤将と佐藤蓮は、西勇の指導に感謝した。佐藤蓮は「新人として、ルーキーとしてどうあるべきか。そういうところをいろいろ話してもらいました」と振り返った。伊藤将も「新人なので、目配り気配りしていきたいと思いました」。大黒柱からの言葉を「言ってくれるのは、気に掛けてくれてる部分もあると思う。行動をしっかりしていきたいと思います」と正面から受け止めていた。