元ヤクルト投手、安田猛さんの死去に、母校小倉高校関係者も悲しい知らせに心を痛めた。

安田さんが小倉高校野球部コーチ時代に監督だった牧村浩二氏(64)は「73歳という若さで残念なことだと思いますが、最後は母校のコーチをされて喜んでいましたし、私としても力を貸していただき感謝しています」と故人を悼んだ。

16年12月から安田さんは母校小倉の野球部コーチに就任。監督への就任を目指していたが、翌年3月に胃がんが発覚。末期がんと闘い治療に専念するかたわら、体調がいい時には臨時的にコーチとして投手を指導していた。牧村氏は「JR東日本に進んだ河浦(圭佑投手=20)くんを育ててくれた。褒めて伸ばす指導でした。自身も変化球が得意だったせいか、変化球の指導がうまかった」と、ともに指導していた日々を懐かしんでいた。

小倉高校OBで、福岡県高野連の土田秀夫会長(59)は安田さんの死去に「自分が小学校の時に、テレビで巨人の王さんを打ち取っていた。自分が進んだ小倉高校のOBでもあり、私が小倉高校野球部監督時代にも、好きにやれと励ましてくれた大先輩でもあった。もう1度、小倉高校のグラウンドに立てる日を願っていたのですが、まだ若いのに非常に残念です」と話した。