日本ハム清宮幸太郎内野手(21)が、待望の“今季1号”を放った。沖縄・名護での中日戦に「6番一塁」でフル出場。4回1死一、二塁の第2打席で右中間にアーチをかけた。実戦4試合10打席目での1発で、3試合連続安打。17年ドラフト1位で入団し4年目の今季。開幕スタメンに向け、勢いを加速させてきた。

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待望のアーチを、手放しでは喜べなかった。4回1死一、二塁。清宮は2ボールから甘く入った136キロ速球を振り抜いた。「(カウント)2-0から、しっかり打ちにいけた」。右中間への3ランが4試合10打席目での“1号”。結果に納得はしたが、内容について問われると「角度はよかった」と声のトーンを落として、淡々と振り返った。

キャンプ中は、打撃フォームを見直す日々。19日の休日は、室内練習場にこもり「満足するまで」バットを振り込んだ。「大事にしている練習」というロングティーを自主的に行うなど、試行錯誤は続く。「まだまだ納得のいくスイングじゃない。フォームに納得しきれない部分が、たくさんある」。栗山監督は「本塁打を打つのは悪くないけど、こっちは内容を見ている。札幌ドームなら、入らないだろう!」と、さらなる奮起を促した。

3試合連続安打中で、前日20日には初打点をマークした清宮。結果は上り調子だが「(本塁打は)打ち方が良かったら勝手に出るもの。いいスイングをしたら、もっと飛んでいく」と伸びしろを自覚する。「満足いくまで調整していきたい。ここからだと思います」。キャンプは残り1週間。目指す姿と理想のアーチを、追い求めていく。【田中彩友美】

▽日本ハム小笠原ヘッド兼打撃コーチ(今季1号を放った清宮に)「徐々に内容は練習でやってきているものに近いものが出せている。継続して同じように進めていけばいい」

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