巨人の2、3軍が23日、サンマリンスタジアム宮崎で合同練習を行った。1軍が那覇移動後は2軍が同スタジアム、3軍がひむか球場でキャンプを続けてきた。1軍は対外試合が始まり、オープン戦へと移行していく。華々しく注目を集める1軍とは対照的に地味でハードな強化メニューと向き合っている。

2軍は投手が野上、古川、井上、堀岡、山崎、谷岡の6人。野手は増田大、立岡、中山、重信、菊田、香月、山瀬、伊藤海、平間、喜多、山下の11人。3軍は投手が田口、山本、山川、笠島、田中優、戸田、阿部、直江の8人。野手は増田陸、松井、萩原、加藤康、坂本勇、加藤壮、黒田、保科の8人。ジャイアンツ球場で調整する故障班が12人。1軍とユニホームは同じだが、ペナントレース開幕までの“距離”は遠い。

2ケタ、3ケタの背番号の選手たちがグラウンドになだれ込んだ。投内連係でサインプレーを繰り返した。阿部2軍監督からも細かい指示、指摘が飛ぶ。妥協を許さず、出来るまで、分かるまで、繰り返す。頭で汗をかき、習慣へと落とし込む。この日は合同練習で人数が多く、通常以上に時間を要する。でも、やらなければ、出来るようにならないし、分かるようにならない。

ポジションに分かれてノックも緊張感は続く。古城、片岡両コーチのバットから絶妙な打球が繰り出される。1軍スタートから2軍に合流した増田大もユニホームを真っ黒に汚し打球に食らいつく。高卒2年目の菊田も声を張り上げてムードをつくる。育成の平間もキレのある動きでアピールを続けた。阿部2軍監督は「支配下も育成も関係ない。良ければ試合に使うし、1軍にも推薦できる」と話す。ベテラン、主力のS班、若手中心の1軍、2軍、3軍、故障班。同じユニホームで戦っている。【為田聡史】