ENEOSのルーキー度会隆輝内野手(18=横浜)が社会人野球の洗礼を浴びた。3打席凡退に終わり、大久保秀昭監督(51)から「中途半端なスイングをして」と厳しく指摘された。

5回1死一塁で代打で登場。公式戦初打席は、フォークに手を出し、遊飛に倒れた。7回2死一塁でも、フォークに空振り三振。最後は9回2死二、三塁と一打同点の好機に回ってきたが、カットボールにボテボテの一ゴロで最後の打者になってしまった。

オープン戦では打撃好調だった。結果を出したことで、高卒ルーキーながら起用された。ただ、オープン戦とは異なり、公式戦では徹底して変化球で攻められた。「最初の2打席は、ほとんどストレートがなく、最後も変化球を頭に入れて立ったのですが。自分のスイングができず、当てにいく形になった。変化球を多投され、考えすぎてしまいました」と唇をかんだ。けれん味のないスイングが持ち味だけに、特に最後の打席は悔いが残った。

試合後は、チームの先輩たちから「しょうがない。明日からまた一緒に頑張ろう」と声を掛けられた。大久保監督も「どんどん打席に立たせて、経験を積ませたい。発奮材料になると思う」と、この日の結果をバネにすることを期待した。

ネット裏には、父であるヤクルト度会スカウトもいた。度会は「3打席、チャンスをいただいた監督に感謝したいです。大会になり、違う雰囲気で緊張もしました。自分のパフォーマンスが100%、出せませんでした。この経験は大きなものになる。明日から1戦必勝で、少しでもチームに貢献できるように」と前を向いた。