窮地を知る楽天渡辺佑樹投手(25)が、救世主となった。

1点リードの8回。この回から登板した酒居が吉田正のライナー性の打球を右広背筋に受け負傷降板。急きょ、4年目左腕がマウンドへ走った。「何回か肩は作っていた。準備不足はなかった」。先頭への死球と犠打で1死二、三塁。それでも果敢にゾーンへ投げ込み、中川圭を投ゴロ、安達を空振り三振。大ピンチをしのぎ切り、力強く左拳を握った。

昨秋、育成契約とともに石井GM兼監督から打診された横手投げに転向。今春1軍キャンプからアピールを続け、3月に支配下に返り咲いた。今季は開幕から4戦連続無失点。指揮官も「いいドキドキをしている。少しずつ経験して、野太い顔になっていく」と期待を込める。セットアッパー候補のブセニッツが離脱中。ピンチをチャンスに変えたイケメン左腕は「中継ぎをやってる以上は目指したいポジション」と勝利の方程式入りへ意気込んだ。

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