広島2年目の森下暢仁投手(23)が、先発予定の6日ヤクルト戦(神宮)で開幕2連勝を目指す。5日、神宮球場に隣接する室内練習場で行われた投手練習に参加し、試合に備えた。昨季ヤクルト戦は4試合に先発し、負けなしの3勝と好相性。中でも4番村上は昨季12度の対戦で1度もヒットを許していない。今季も“村上キラー”として、ヤクルト打線を圧倒する。

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雨が降り、肌寒い風が吹く中、森下は決戦へ向け集中力を高めた。東都大学リーグの試合の応援が鳴り響く神宮球場に隣接する室内練習場で、キャッチボールやダッシュで調整。今季2戦目の先発へ準備を整えた。

「とにかく勝てるように、休み明けの1発目のカードで、しっかりとリズムを作れるように、そのような投球をしていきたい」

昨季ヤクルト戦は4試合に先発し、3勝0敗と好相性を誇る。しかし油断は一切ない。森下は「しっかり点も取っていますし、つながったら大量得点を取っている。そこをなくしていけるようにやっていきたい」と引き締めた。

4番村上はリーグトップの4本塁打と好調だ。しかし森下は昨季12度の対戦で計4三振を奪うなど、1度もヒットを許さなかった。4発については「すごいです」と驚きながらも「長打を打たれないように。そこでチームとしてもリズムに乗ると思うので、乗せないようにやっていきたい」と警戒心を強めた。

今季初先発した3月30日阪神戦では6回1安打無失点と好投し、1勝目を挙げた。しかし3四球を与えるなど課題も残していた。「キャッチボールからしっかりと相手の胸に投げることを意識しながら、1球1球丁寧に投げること意識してきた」と基本に立ち返り、修正に取り組んだ。

チームは現在2カード連続で勝ち越し、貯金「2」で3位につける。チーム防御率はリーグトップの2・14。投手陣が安定感をみせているだけに「先発も中継ぎも抑えもみんな、いい投球をしている。みんなに負けないような投球を自分もしていきたい。刺激をもらっているので頑張りたい」。明大時代から慣れ親しんだ球場で、チームを勝利に導く。【古財稜明】

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