社会人野球のJABA静岡大会予選リーグが6日、浜松球場ほかで行われ、ヤマハが沖データコンピュータ教育学院を11-4の8回コールドで下し、A組1位で7日の決勝トーナメント進出を決めた。勝敗(2勝1敗)、ポイント、総失点で並んだ同2位の日本製鉄かずさマジックを、得失点率差(ヤマハ0・387、かずさ0・300)で上回った。

初回に失策で2点を先制され、相手に主導権を譲った。だが、1-3の6回裏1死で、入社2年目の7番永浜晃汰内野手(23)が、公式戦初本塁打となる右越えソロ。打者12人の猛攻で一挙9得点した8回には、9-4としてなお2死一、二塁で左前へ2点適時打を放ち、勝負を決めた。「二塁上で、ベンチからチームメートが出てくる様子を見て、コールド勝ちに気づいた。詰まって打球が上がったが、運が良かった」と笑顔を見せた。

今大会は、1戦目から2戦連続先発フル出場も、無安打が続いた。試合がなかった前日5日には、リフレッシュも兼ねて浜松市内の塩サウナへ向かい「お清めをしてきました」。効果が出たのか、この日は4安打4打点の活躍。「結果を出さないといけない大会だが、ずっとヒットが出ていなかった。(4日の)王子戦ではエラーもしてチームに迷惑をかけたが、今日は貢献できた」と胸を張った。

チームは初戦黒星から逆転での予選リーグ突破を果たし、準決勝で日本製鉄東海REX(D組1位)と対戦。勝てば同日の決勝に駒を進める。チームの雰囲気が良好な中、永浜は「結果が出て、気持ちが楽になった。次は何も考えず、思い切っていくだけです」と力を込めた。【河合萌彦】