日本野球機構(NPB)は6日、2日のDeNA-広島戦(横浜スタジアム)で広島菊池涼の失策と記録員が判定したプレーに対し、検証の結果、記録は変更しないことを示した。8回2死一、二塁でDeNA桑原の投手の頭上を越える緩いゴロに二塁手の菊池涼が突っ込んだが弾いて送球できずにセーフ。二塁手としての連続守備機会無失策記録が569で止まった。だが捕球して送球できても、打者走者が俊足だっただけに間に合わなかったのではという声も多く、試合後に両球団から判定の変更を求める要望書がNPBに出された。

NPBはプレーを再度検証。セ・リーグ杵渕統括は「投手の頭を越した詰まった打球だが、普段内野安打と判断するより極端に弾んだ打球ではないと判断した。菊池選手が果敢にチャージして捕球時はハーフバウンドで残念ながら弾いたが、捕球は可能であったと判断した。捕球していないのでどのような体勢で一塁に送球したかは分からないが、やさしい体勢ではないことも想像している。仮に捕球したとして打者走者の桑原選手は塁間の半分あたりに位置しており、もし捕球して送球していたのならアウトのチャンスがあったのではと検証した」と説明した。

同プレーの判定に対しては評論家からも賛否の意見が割れていた。杵渕統括は「記録員の決定が明らかに誤っている時は真摯(しんし)に改めるが、明らかに誤っているとまではいかない。菊池選手の連続記録のストップ、世の中の反響があるのは理解しているが、純粋に当該プレーを検証した。かたくなに記録員の判定を支持したわけではない」と話した。

広島鈴木球団本部長 回答がはじいたタイミングだったので、どういう視点で見るべきかという、こちらの意見は伝えさせてもらった。意見を伝えた上でそういう判断になるのであれば、仕方がない。