中日3年目の勝野昌慶投手(23)が5回6安打無失点で、チームの連敗を3で止めた。毎回得点圏に走者を進められたが、要所で踏ん張り0封。チームは12球団で唯一、先発投手に白星がなかったが、開幕11戦目にして勝利をゲットした。

3回までは三塁まで走者を進められた。3回2死満塁では阿波野投手コーチもベンチから駆けつけた。それでも宮崎を併殺打に打ち取り耐えた。二塁に走者を背負った4、5回も阿波野コーチがルーティンにようにマウンドへ。それでもピンチを切り抜けた。

「俺は浅尾だ!」

右腕は自身を鼓舞するように心の中で叫んでいたという。先週末、遠征を外れた居残り練習組のナゴヤ球場。浅尾2軍投手コーチが「(自分と)投げ方が似ている」とマンツーマンで指導してくれた。浅尾コーチは。現役時代に日本記録のシーズン最多47ホールドを記録したレジェンド右腕。この日の再三のピンチで、学んだ投球術を最大限に発揮した。「浅尾さんにはいつもお世話になっている。本当に感謝したい」。背番号41を引き継いだ先輩への感謝の思いが口をついた。

今季はプロ入り初めて開幕ローテ入りを果たしたが、初登板の3月31日巨人戦では4回途中5安打3失点でKO。その後、浅尾コーチから受けた助言は大きな力になった。「気持ち的にすっきりした。次はもっといい投球ができるよう、テンポ良く投げたい」。恩返しを胸に、2連勝を目指す。【伊東大介】

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