中日福留孝介外野手(43)が14年ぶりの古巣復帰後、初打点を挙げた。1-2と逆転された直後の6回2死二塁で、先発松葉の代打で登場。DeNA2番手伊勢の初球149キロ直球を見逃さず、左中間を深々と破る同点の適時二塁打を放った。

「チャンスだったので、積極的にいこうと打席に入りました。いいところに飛んで、抜けてくれたので良かったです」

昨年オフに阪神を戦力外になったベテランが再び竜のユニホームに身を包み、本拠地でタイムリーを放つのは07年7月8日阪神戦以来だった。二塁ベース上で何度も手をたたき、スタンドから漏れた歓声を堪能した。開幕から12試合のうち9試合で代打に出場し、右翼で2試合にスタメン出場した。この日は2日阪神戦(京セラドーム大阪)と同じように、そのまま左翼の守備にも就き、2度目の打席に立って左飛だった。

試合は2-2の9回に祖父江が打たれ、ともに今季初となる連勝、カード勝ち越しを逃した。それでも勝負強さを改めて示した福留の一打は明るい材料。与田監督は「当初から使い方はいろんなパターンがあると伝えていた。いろんな起用に応えてくれると思う」と話し、今後も先発、代打とあらゆる場面で必要となってくる。ベテランの力が勝利を運ぶ日は遠くない。【伊東大介】

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